〈2023/12/04〉
コラム
出版不況でも絵本は買われ読まれています
神奈川大学 渡部かなえ 神奈川大学産官学連携研究事業 1997年以降、書籍(紙の本)の売り上げは減り続け、出版不況が深刻化しています(図上)。しかしそのような状況の中で児童書だけは、少子化で子どもの数が減っているにもかかわらず、一定の販売額が維持されています(図下)。 図:書籍の販売金額の推移(資料1) 少子化でも児童書が手堅く売れている理由の1つは、幼児の親の教育熱に加えて、...
〈2023/10/31〉
コラム
顧問 渡部かなえ(神奈川大学人間科学部教授)
コロナ禍で幼児の発達が遅れた可能性
神奈川大学 渡部かなえ 神奈川大学産官学連携研究事業 コロナ禍は子どもたちの健やかな育ちに様々な負の影響を及ぼしました。登校や外出、他者との交流が制限された子どもたちに、運動不足、睡眠をはじめとする生活習慣の悪化、学業成績の低下などが伝えられていますが、就学前の幼児にも発達の遅れが生じている可能性がある、という研究データが報告されました(参考資料1)。 調査は、コロナ禍前の幼児に対し...
〈2023/10/04〉
コラム
顧問 渡部かなえ(神奈川大学人間科学部教授)
食物アレルギー
神奈川大学 渡部かなえ 神奈川大学産官学連携研究事業 食物アレルギーの児童生徒が増えていることが、日本学校保健学会による全国調査で明らかになりました。2022年度の調査では、小学校から高等学校までの子どもたちのうち52万6705人がアレルギーを持っており、その半数以上の27万354人は小学生です(資料1)。 図1:食物アレルギーの児童生徒 人数と割合(参考資料1,2,3より作成) 食物アレルギー有症率は...