〈2025/02/04〉
コラム
主席研究員 桜井智野風
基本的な動きについて その4 「バランス」
保育園児にとってのバランス能力の獲得は「正しい姿勢」を目指すものではありません。 ネット上では、子どものトレーニングについて次のようなコメントをよく見かけます。「子どもはバランス能力を高めることで正しい姿勢が身につきます」「子どものバランス能力を向上させるために体幹を鍛えましょう」一見納得できそうですが、これは幼児と児童を混同した考え方です。以前お話ししたように、プレ・ゴールデンエイジ(3歳〜6歳...
〈2025/02/04〉
コラム
顧問 渡部かなえ(神奈川大学人間科学部教授)
幼児期から必要な適切ないじめ対応
神奈川大学 渡部かなえ 神奈川大学産官学連携研究事業 文部科学省が昨年(2024年)10月に発表した2023年の全国のいじめ認知件数は732,568件で、過去最多を更新しました(参考資料1)。しかし、この数字には保育所や幼稚園などに通う就学前の子どもたちは含まれていません。就学前の子どもたちは、いじめ防止対策推進法の対象外だからです。けれど、就学前の子どもたちの中にも、いじめで辛い思いをしている子はいます...
〈2025/01/07〉
コラム
主席研究員 桜井智野風
基本的な動きについて その3 「投げる」
男女差の激しい難解な活動 「プロ野球投手の投げる球の速さは時速150㎞位ということはご存じかと思います。では、皆さんのお子様が投げる球の速さはどれくらいでしょうか?お子さんの手から離れたボールが、5mくらいの距離をフワッと1秒くらいかけて飛んだとしましょう。これを計算すると時速18㎞位になります。えっ、結構速いと思われるかもしれません。我々が歩くスピードは時速5㎞程度ですから、お子さんは大人の歩く...